第28章 Dawn２３.神と世界-理想郷-

鈴｢お兄ちゃんも独りよがりなんです。自分のプライドと信念を汚すとか、そういうことで覚悟のない私たちを拒絶したんじゃない。中途半端な覚悟じゃ死ぬかもしれないとかきっと思ってるんです…。けどーー…｣


リンがゆっくり顔を上げた。


鈴｢私たちにはもう、"本気の覚悟"があるはずです！｣


リンの顔付きが覚悟と決意に溢れる。

みんなの顔付きも変わり、しっかりと頷いた。


蠍｢さすがだな…リン｣


不思議そうなリンに、サソリがフッと笑う。


蠍｢今、お前にリーダーの魂を見た気がする｣


サソリの思いがけない言葉に、リンは面食らってしまい、ぽかんとしていた。

しかし、周りを見ればみんなはにこやかに笑っている。


鈴｢…はい！｣


リンもにこりと笑う。

そして、みんなが踵を返すと、イタチと一緒にいたサスケも踵を返した。

それに気が付いたイタチは走るのを止め、サスケに振り向いた。


鼬｢サスケ、お前は俺達のアジトに戻れ。"鷹"もそこにいるはずだ｣

佐｢いや、俺は兄さんと…！｣


_