第28章 Dawn２３.神と世界-理想郷-

必死なサスケを、イタチは落ち着いて諭す。


鼬｢いいか、サスケ…。アジトにはお前の帰りを待ってる"仲間"がいる｣

佐｢！｣

佐(水月…香燐…重吾…)

鼬｢お前を俺と一緒に行かせた仲間を…大切にしろ｣


イタチが微笑むと、サスケは何も言わずに笑い、素直にコクンと頷いた。


鬼｢イタチさん、行きましょう｣


イタチの少し前にいる鬼鮫に言われ、前を見てみると、自分を呼ぶ仲間たち。


鼬｢必ず戻る。それまで"鷹"にアジトを任せるぞ、サスケ｣

佐｢あぁ、わかった。…気をつけて、兄さん｣


サスケはそう言って少し笑うと、彼の仲間のいるアジトに向かい、森の中に消えていった。

イタチはそれを見届けると、鬼鮫に"行こう"と声をかけた。


｢ちょっと待った！｣
｢止マレ。俺たちヲ忘レテルゾ｣



ズズズズズズ――…


_