【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第28章 Dawn23.神と世界-理想郷-
鈴「お兄ちゃんは確かに組織の長として、撤退しろとか来るなとか命令を出しました。でも!その命令が出た時、みんな思ったはずです!"どうして自分がここで戦ってはいけないのか"って!」
メンバーはようやくハッとした。
鈴「お兄ちゃんはリーダーだから…きっと"九尾は俺のノルマだ"っていう責任感もあってこの戦いを全うしようとしてるのもあると思います。でも、お兄ちゃんが"手出しするな"って言った本当の理由…たぶんそれは、木ノ葉で戦う私たちに"本気の覚悟"が見られなかったから…」
「「「!」」」
メンバーは思わず唇を噛む。
泥「オイラ…なんか悔しいぞ、うん」
デイダラの方を向けば、彼は拳を強く握っていた。
泥「オイラだって、リーダーと同じ信念持ってここまで来たと思ってる」
飛「だよなァ…。けど、木ノ葉で九尾見つけて捕獲すりゃいいだけの話としか思ってなかったのも認めるぜ、俺は…」
鬼「どこかで"失敗はない"と楽観視していたのかもしれません」
鼬「リーダーからしてみれば中途半端な覚悟だな…。ここまで来たというのに」
リンに言われ、納得せざるを得なかった。
当初の目的だったサスケ救出も叶い、心の奥底で妙な自信が湧いていたのだ。
これまで同様、九尾捕獲も必ず成功すると――…
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