第28章 Dawn２３.神と世界-理想郷-

小｢彼の信念と覚悟は生半可なものじゃない…。だから…今回も同じよ｣





―――…


痛｢お前達は手出しするな｣


―――…





小｢誓った思いは、誰にも曲げられないわ…｣


しかし、リンはうつむきながら言う。


鈴｢それでも…やっぱり行かなきゃいけないと思うんです。お兄ちゃんのいる所にーー…｣

鬼｢リンさん…｣

鈴｢だってそうでしょ！？お兄ちゃんが私たちの痛みを抱えて決死の覚悟で戦ってるのに、何で私たちは行っちゃいけないの！？｣

鬼｢そ、それはそうですが…｣

蠍｢だがリン、行ったところで俺たちはリーダーの邪魔になるかもしれねぇ。第一、これは個人の問題じゃない。組織の問題だ｣


サソリがリンを戒めるように言った。


鈴｢違う！お兄ちゃんはきっと、組織を問題にして"手出しするな"って言ったんじゃないんです。お兄ちゃんは今までみんなに、組織のために働いてくれとは言ったかもしれません。でも、組織のために死ねとか組織を第一に考えろとは言ってないはずです！｣


リンも負けじと声を大きくする。


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