【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第28章 Dawn23.神と世界-理想郷-
鈴「みんな…知ってますか?」
不意にリンが問いかけた。
鈴「お兄ちゃんが何であんなにピアスしてるのか…」
鬼「あの黒いピアスのことですか?」
リンは少し悲しげに頷いた。
鈴「あの身体中のピアス…"暁"に仲間が入る度に増えてくの。みんなの"痛み"を忘れないために…」
蠍「そう…だったのか…?」
鈴「ここに入る前からピアスが何となく増えてるのは知ってました。でも、その本当の意味は後から気付いたんですけどね」
泥「オイラたちのために身体中に傷つくってたなんて…」
小「彼はあなたたちの痛みを背負うと誓った」
今まで黙っていた小南がおもむろに話し出した。
小「でも、周りの人間は時が過ぎればその痛みを忘れてしまう…。ペインは自分だけはその痛みを忘れてはならないと、身体にピアスを開け、それを他人に知らしめようとしたの…」
すると、リンは右腕に添えた手をギュッと握った。
鈴「ピアスが増えてくのはいつも右腕…」
飛「右腕…?」
鈴「利き腕だからいつも使うでしょ?」
角「いつも目に入る箇所だからという訳か」
リンは小さく頷く。
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