【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第9章 Dawn7.想いと正体
その後の言葉を遮るかのように、マダラはリンといきなり唇を重ねる。
マダラの顔がすぐ目の前にあり、リンの頭の中は大混乱。
しかし、だんだんと何が起こったのか頭が理解してくる。
鼓動がいつもよりずっと速い。
たった少しの時間だろうが、実際よりも長く感じてしまう。
マダラは唇をゆっくり離した。
彼はグローブを外すと、まぶたを少し落とし、リンを見つめながら彼女の柔らかくて白い頬を愛おしげに撫でる。
直に彼の手の感触がリンの頬に伝わった。
鈴「初めて…」
リンは下を向き、恥ずかしげに呟いた。
斑「何がだ?」
平然としているマダラ。
すると、リンは真っ赤な顔で目線だけ上にあげた。
鈴「さっきの…。あの、初めてっていうか…その…」
マダラは少し笑ってリンを見つめる。
斑「だろうな。他の奴なんかに奪われる前に俺がもらってやった」
マダラはリンの頬から手をそっと離すと、また彼女をギュッと抱きしめる。
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