【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第28章 Dawn23.神と世界-理想郷-
カッ…
マダラとリンの足元にクナイが突き刺さった。
斑(起爆札が…!?)
その瞬間、クナイに何枚も連なっていた起爆札が赤い炎となって爆発した。
それを皮切りに建物の至る所で爆発が起き、窓ガラスや壁が吹き飛ぶ。
黒煙はその屋上にまで立ち上り、視界を悪くした。
鈴(前が見えない…!)
爆発に乗じて外壁を伝って逃げたリン。
屋上まで来ると、壁を蹴って跳び上がる。
リンは目を細め、空中から屋上をかすかに見える範囲で眺めた。
鈴(気配はしたけど…かなりいるみたい)
建物の屋上には、深緑のおそろいのベストを着た忍達が十何人もいる。
すると、不意に背後から気配がした。
鈴「マダr…………!!?」
「あいにくだが、俺はあの仮面野郎じゃねーよ」
振り返ると、リンの背後には鎖鎌を構えた忍。
その目が鎖鎌のようにギラリと鈍く光った。
ガッ
鈴「くっ…」
リンは迫りくる鎖鎌に反射的に身体をそらした。
しかし、空中だったために身体をそらすのが精一杯で鎖鎌を避け切れず、腕の切り傷から赤い血が流れ落ちる。
リンが屋上に着地すると、追うように忍も着地した。
「まだまだぁあ!!」
忍は笑いながらリンに鎖鎌を投げつけた――…
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