第28章 Dawn２３.神と世界-理想郷-

カカシのすぐ前には、修羅道の背中の大きな刃がカカシを待ち構えている。

ペインは力を更に増し、どんどんカカシを引き寄せる。

カカシの手がズルズルと鎖から離れていく。


痛｢なかなかしぶといな、はたけカカシ｣


なかなか離さないカカシに痺れを切らしたペインはぐっと手に力を込めた。


案｢くッ！｣


引力に耐え切れず、カカシの手がずるっと鎖から離れた。


案｢しまっ…｣



グサッ！



カカシの身体を刃が貫き、鮮血が飛び散った。

しかし、ペインはハッと眼を見開く。


痛(これは…！)


その刹那、貫かれたカカシの身体が青白く変化した。


痛(雷遁影分身か！)


ペインが気付いた時には遅く、強力な雷が修羅道の身体を駆け巡った。

バチバチと音を立てて崩れていく修羅道。

その刹那、ペインを黒い影が覆い隠した。


痛｢！｣



ドガァアアアアアアン！！！



ペインが上を見上げた直後、人の巨大な拳が二つ振り下ろされた。

とっさに跳び上がったペインはザザザと地面に着地し、顔をしかめる。


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