【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第28章 Dawn23.神と世界-理想郷-
痛(こんなものか)
ペインが鼻で笑った瞬間、修羅道がカカシの方を全く見ずに瞬時に屈んだ。
案(こいつ、前を向いたままで…)
修羅道の頭上でカカシの雷切が素通りしていく。
ペインはそれを遠目でじっと見ていた。
その時、ペインとカカシの視線が交錯する。
案「………」
痛(やはり…六道達と俺の眼がリンクしていることを知っていたか)
ペインは修羅道を自分のすぐ前に置き、カカシも彼らと距離を取った。
すると、何やら修羅道の顔の両脇がモゴモゴとうごめき出し、修羅道の新たな顔を生み出す。
コートを脱ぎ捨てれば、手も6本に増えていた。
背中からはノコギリのような鋼の大きな刃がグネグネと不気味に動いている。
カカシはその異様な光景に目を疑った。
痛「終わりだ、はたけカカシ」
ペインがスッと手の平をカカシに向けた。
身体が一瞬ガクンとして、ペインに凄い速さで引き寄せられる。
カカシは素早くポーチに手を伸ばし、長い鎖を瓦礫に巻き付けた。
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