【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第28章 Dawn23.神と世界-理想郷-
「「「!?」」」
しかし、小南の全身から剥がれた紙は虫を一斉に弾き、複数の分身になった。
小南のたくさんの紙分身は、シノ達を取り囲むように屋根や電信柱の上から見下ろす。
そして、バサッと音をさせてシノ達に飛んでいった。
篠「いくら分身していようと、虫達が全てを喰らい尽くす…!」
シノの合図で、虫が小南の分身たちに張り付く。
小(甘いわ…)
しかし、これは小南にとって想定内。
玄「こ、このニオイ…。離れろ!シノ!」
ゲンのかけ声でシノがとっさに跳び上がると、さっきまでシノがいた所で小南の紙分身が炎を上げて爆ぜた。
小南はあらかじめ分身に起爆札を張り、意のままに攻撃できるように仕掛けていた。
すると、炎上した瓦礫の中から黒い人影が浮かび上がった。
爆発で燃え盛る炎の中で、小南はゆっくり敵に歩みを進める。
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