【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第28章 Dawn23.神と世界-理想郷-
ザザザザッ
小南の耳に足音が聞こえたかと思うと、少し離れた場所に新たな忍が3人。
3人とも口元まである厚手の上着を着込み、黒いサングラスをしている。
小「!」
周囲を見れば、自分の紙が黒くなり、どんどん減っている。
小(虫…?)
その黒いのをよく見てみると、大量の小さな虫たちが紙を凄い速さで食べていた。
小南は優雅に紙で元の姿に身体を戻っていき、現れた3人―…油女一族の者の前に立ちはだかる。
玄「シノ、全力で駆除するぞ」
篠「ああ…」
"油女シノ"は父―…"油女ゲン"の言葉に頷いた。
完全に戻った小南の周りにはヒラヒラと紙が艶やかに舞う。
玄「油断するな、シノ」
篠「もちろんだ」
頭上に気配を感じた小南はとっさに上を見上げた。
その刹那、小南の身体に無数の小さな黒い虫がまとわりつき、身動きが取れなくなる。
虫はコバエのようで、ブンブンと耳障りな音を奏でながらあちこち飛び回る。
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