【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第28章 Dawn23.神と世界-理想郷-
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コンクリートでできた路地裏の少し広々とした空間。
そこには真っ白な紙に巻かれ、芋虫のようになった忍達が転がっている。
そんな中で数えきれない程の白紙は優雅に舞う。
小(体力の回復はしたけど…あの子たち、無事外に出れたかしら…)
小南は"鷹"の3人の事を考えながら、転がっている忍の胸部に自分の頭だけを象らせていた。
"うっ…うっ…"と苦しそうにしている忍の口元を覆う紙を剥がしてやる。
忍は大きく息を吸い込み、呼吸を整える。
小「"うずまきナルト"はどこにいる?」
「ゼェ…ゼェ……」
小「早く言いなさい。でないとあなたの命はないわ」
すると、忍の両の口角が吊り上がった。
「火影様は絶対だ…。しゃべってもどの道命はない」
小「…今、命が惜しいなら正直に答えなさい」
「………くたばれ……」
小「そう…」
小南の顔色が変わり、彼女とは思えない程の冷たい目で忍を見下ろした。
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