【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第28章 Dawn23.神と世界-理想郷-
――――――――――…
角「九尾はどこにいる?」
「うっ…くぅ…」
角都は忍の首を掴み上げ、ギュウッと力を込める。
しかし、忍は口を閉ざしたまま角都の手を離そうともがくだけ。
飛「オイ!まだかよ角都ゥ!?」
飛段は腰に手を当てて眉間にシワを寄せながら角都を見ている。
飛段の身体は黒くなり、白い骸の模様が浮き出し、足元には逆三角のサークルが描かれていた。
角都はチッと舌打ちすると、忍を睨みつけた。
角「最後だ。九尾はどこだ?」
「言ったら…火影様から罰を受けるんでな…」
角「なるほどな。いいぞ、飛段」
飛「よっしゃあ!!待ってました!」
飛段は嬉しそうにニッと笑った。
飛「てめェもジャシン様の生贄だぜェ!!」
ご満悦の彼は持っていた黒鎗を振り上げた。
「や、やめっ…」
ドスッ
黒鎗を自分の胸部を突き刺した瞬間、脅えた顔の忍は血を吐き散らし、頭が力なく下がった。
角都がその首を離すと、忍の身体は重力に従って地面に落ちる。
飛「ハァ~アア」
サークルから出た飛段は首をボキッと鳴らした。
身体からはスーッと模様が消えていき、元の肌色に戻る。
飛「次行こうぜェ」
角「あぁ」
二人がその場から立ち去ろうとした時――…
飛.角「「!」」
気配がして振り返った瞬間、背後にはクナイについた起爆札が迫っていた。
飛「くっ!」
角(間に合わない…!)
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