【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第28章 Dawn23.神と世界-理想郷-
ゾクッ
その瞬間、カカシの身体に悪寒に似た感覚が走る。
輪廻眼の瞳にカカシの焦る表情が映り、ペインはわずかに口角を上げた。
ズガァアアン!!!!!!
ペインの耳元で、バチバチと電気の走る音と壁の破壊音が響いた。
ペインは首を右に曲げ、カカシの拳はそのすぐそば。
痛「これが輪廻眼の力だ」
案「……っ…」
雷切で確実に仕留められた距離にいたペイン。
しかし、それも余裕でかわした。
カカシはそんなペインを訳のわからなそうな目で見ていた。
痛「その写輪眼……そうか」
ペインはカカシの左目を見てニヤッと笑った。
痛(これが…あいつが昔言っていた。"友にやった眼"…か)
カカシは嫌な予感がして肩から黒刀を引き抜き、距離をとった。
痛「コピー忍者のはたけカカシ…会えて光栄だ」
ペインが背筋を伸ばした瞬間、目付きが急に冷たくなる。
痛「俺の妹を含め、仲間を幾度も傷つけた奴だ。裁きを下さねば…」
案「妹…?」
カカシは険しい表情でペインを見つめた。
彼のコートと同じものを羽織った少女と一瞬だけ姿が重なる。
案「あの仮面の男とよく一緒にいる子か」
痛「まぁいい。九尾はどこだ?」
案「だから…愚問だって言ってるでしょ!」
カカシの右手が青白い雷を連れ、ペインに襲いかかる。
痛「ならお前にも用はない」
ドッ!!
案「ぐあ!」
ペインはカカシの身体を万象天引で弾き返した。
後ろの土壁も全てのものを残骸に変え、周辺もろとも吹き飛ばしていった………
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