【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第27章 Dawn22.神と世界-桃源郷-
自分が蒔いた種にもかかわらず、状況が逆転した時にはしっぽを巻いて逃げ出す――…
その汚いやり方が二人の怒りを更に増幅させた。
そんな思いと比例し、火に油を注ぐような勢いで兄弟の須佐能乎の影も燃え盛る。
暗部達は味わったことのない程の冷たい空気と異様な光景に、ぶるりと身体を震わせた。
団「ワシはここで死ぬ訳にはいかん!」
しかし、ダンゾウは手で"やれ"と部下達に合図を出すと、彼らは起爆札の沢山ついたクナイを一斉に投げつけた。
ドドドドドドド――――…!!!!!!
イタチとサスケの周りで、大量の起爆札が一気に朱色の炎を立てて爆ぜる。
佐「兄さん!奴らが逃げる!」
鼬「くっ…」
爆風の中、身を守ることしかできない。
爆煙が晴れてすぐに辺りを見回してもそこには誰もいなかった。
_