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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第27章 Dawn22.神と世界-桃源郷-





兄弟をそれぞれ囲う影の正体―…"須佐能乎"。

その鬼のような形相をした二体の巨大な霊体はそれぞれ武器を携えている。


鼬(まだ不完全だが…これを使えるようになっていたとはな)


イタチは弟の成長した姿に、思わず笑みをこぼした。


佐「…何だ?」

鼬「いや…」


サスケはそんなイタチに首を傾げると、また前を向く。


佐「あいつはどこに隠れた?」

鼬「……サスケ」


イタチはじっと斜め前に建つ大きめの家を見つめていた。

サスケもそれに気が付き、不意に口角を上げると、彼の須佐能乎が霊器の弓矢を引き絞った。

そして、ヒュン!と音がしたかと思うと、次の瞬間にはその家が爆ぜるようにコンクリートを撒き散らす。


団「……っ…」


裏に隠れていたダンゾウと暗部達は両手で身を守るようにしながら駆け出した。


鼬「逃げる気か」

団「チッ」


しかし、イタチの須佐能乎が十拳剣をダンゾウの目の前に突き刺し、その行く手を阻む。

イタチとサスケは背中を向けるダンゾウに痛いぐらいの冷たく恐ろしい赤の視線を浴びせた。


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