【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第27章 Dawn22.神と世界-桃源郷-
灰色の煙が辺り一帯を覆い隠し、コンクリートが吹き飛ぶ。
団(これほどとは…)
外に出たダンゾウは地面にザザザと降り立ち、顔を歪めた。
「ダンゾウ様!」
団「無事だ。問題ない」
同じくして、部下達もダンゾウの近くに寄ってきた。
ザッ
足音が微かにした方へ目を向けるが、その先は煙が多くてモヤがかかっていて見えない。
「ダンゾウ…お前を少しでも信じた俺が愚かだった」
不意に浮かび上がる赤き瞳。
ダンゾウ達も肩を揺らし、ゾワリと背筋が凍り付く。
鼬「やはり、一度地獄を見た方がいいようだ」
佐「それだけじゃ足りない。俺はな」
兄弟の眼の色は漆黒から赤紅に染まり、万華鏡写輪眼へと姿を変えていた。
二人の周りはうっすらと赤と薄紫の影が覆っている。
団(あれは…!)
ダンゾウは一瞬ピクリと眉を動かしたかと思うと、部下を連れてすぐさま建物の裏に隠れた。
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