第27章 Dawn２２.神と世界-桃源郷-

鼬｢急ぐぞ｣

鬼｢イタチさん｣

先を急ごうとするイタチを鬼鮫が呼び止める。


鬼｢急いでいるなら、ここから飛び降りた方が早くないですか？｣


イタチが振り返ると、鬼鮫は下を見ながら橋の手すりに足をかけている。

最下層が見えないぐらい下は暗くて深いが、確かにその考えは全くなかった。


鼬｢それで行こう｣


イタチはフッと笑うと、手すりを踏み台にして勢いよく下に落ちていった。


鬼｢昔はもっと慎重だったのに…。変わりましたねぇ、イタチさん｣


鬼鮫もくすりと笑うと、イタチを追い、暗闇に吸い込まれるように落下していった………



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