第27章 Dawn２２.神と世界-桃源郷-

｢うちは…イタチ？｣

｢どういうことだ！？｣

｢生きていたのか！｣


暗部達に衝撃が走り、仮面をかぶっていてもわかる程あからさまに驚いた。


鬼｢どうやら死んだことになってるらしいですよ、イタチさん｣

鼬｢無理もない。サスケにあんな派手にやられたんだからな。だがむしろ、その方が都合がいい｣


そう言うと、イタチは一歩前に出た。


｢応援を呼べ！｣

｢はっ｣


元暗部でのイタチの強さをよく知っている暗部の者達はすぐさま増援を呼びにやった。


｢うちはイタチ、サスケを取り返しに来たのか？だが、一族を皆殺しにしたお前が今更弟に何のようだ？｣





鼬｢お前らには関係のないことだ｣


｢｢｢！｣｣｣


気付いた時には、イタチは既に彼らの背後にいた。

暗部は全員目を見開く。


鼬｢弟を助けに来て何が悪い｣


｢｢｢うっ……｣｣｣


イタチの後ろで、崩れるようにドサリと全員が倒れた。

急所の外れた腹部。

そこにはクナイがイタチの狙った場所から、一寸の狂い無く突き刺さっていた。


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