第27章 Dawn２２.神と世界-桃源郷-

それから息のつかぬ間に、イビキの腕を掴み上げ、右手を彼の腹に押し付けた。


畜｢口寄せの術！｣


その瞬間、イビキは腹を押さえ、目を見開いた。


鼾｢ぐあぁあああ！！｣


そのまま床にはいつくばり、腹を抱えて苦しそうに悶えるイビキ。

畜生道は嘲笑うかのように見下ろしている。

イビキの制御が利かなくなった拷問部屋は消え、視界がさっきまでいた瓦礫の山に戻った。

それからすぐに、"ギィイイイイイ！！"という甲高い鳴き声が響いた。

すると、うつぶせに倒れたイビキの背中から、奇妙な巨大鳥が飛び立っていった。


畜｢口寄せの術！｣


それから畜生道はまた新たな口寄せ獣を呼び出す。

木ノ葉の里の至る場所で、彼女が口寄せした化け物が破壊を繰り返す。


鼾｢あ、有り得ん…｣


その呟きは破壊音に消され、畜生道はただ無表情でその場の者達を見下ろしていた………


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