第27章 Dawn２２.神と世界-桃源郷-

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薄暗い大部屋。

部屋の左右を見れば、頑丈な鉄格子が並び、その奥に空間があり、牢屋になっていた。

それに背を向け、鉄格子の前に立つ屈強な警備の忍たち十数人。

厳重な警備に守られ、この監獄に幽閉されているのはたったの４人。

全員が壁に固定された手枷をさせられ、ぐったりと座り込んでいる。


｢……出せ…｣


囚人の内の一人が恐ろしく冷たい声で言った。


｢馬鹿か。出すはずがないだろう｣

｢お前らはこの里―…木ノ葉を襲ったんだからな｣


看守達は口々にそう呟き、"出せ"と言った彼を睨んだ。


｢しっかし…抜け忍のお前がなぜ今になって里を狙った？｣


監視役の一人は突き刺すような眼差しを彼に浴びせると、ゆっくり唇を動かした――…


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