【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第27章 Dawn22.神と世界-桃源郷-
痛「結婚しよう」
ペインの両手から現れたのは、紺色の箱に入ったダイヤモンドの指輪。
混じり気のない透明の透き通ったダイヤはシルバーのリングの上で輝きを放つ。
小南は指輪を見た瞬間、驚きのあまり息をのんだが、それよりも嬉しさの方が何十倍も勝っていた。
すると、小南は一度ペインに微笑んでゆっくり頭を下げた。
小「喜んで」
ペインの緊張が一瞬で解け、同時にこれまでにない嬉しさが込み上げる。
心の中で小さくガッツポーズを取る。
痛「小南、指輪…」
ペインが呟くと、小南はやっと顔を上げた。
その瞳にはうっすら涙が浮かんでいる。
痛「左手、出してくれ」
ペインに差し出された小南の白くて綺麗な左手。
ペインはその細い薬指にゆっくり指輪をはめる。
はめ終わったのと同時に、ペインの手に雫が落ちてきた。
痛「小南…?」
目線を小南の手から彼女の顔に上げると、小南の頬に涙が伝っていた。
小「遅いって文句の一つでも言おうと思ったけど……ありがとう、ペイン…」
指で涙を拭った小南を、ペインはそっと抱きしめた。
痛「すまない」
小南は何度か頷き、しばらくペインに抱きしめられていた。
痛「アジト…帰るか」
ペインと小南は幸せな気持ちを胸に抱き、みんながいるアジトに向かった………
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