第26章 Dawn２１.師匠と弟子

佐｢俺も木ノ葉は"潰しておかなきゃならない"と思ってる人間だからな…｣


マダラは少し眉間にシワを寄せ、リンは隣でわけのわからなそうな顔をしていた。


鈴｢で、でも…イタチさんは木ノ葉の里を守ったから…サスケ君もその意志を…｣

佐｢そんなのは綺麗事だ｣


マダラは黙ったままサスケを試すような目付きをしている。

しかし、サスケも同じようにじっと冷静にマダラを見つめ返す。


佐｢俺は近々木ノ葉を攻める。兄さんに悟られない内にカタをつけたい｣

斑｢止められるからか？｣

佐｢そうに決まってるだろ｣


サスケの強い声が夜空に響く。


鈴｢マダラさん…｣

斑｢サスケは本気だ｣


マダラはリンにだけ聞こえるようにポツリと呟いた。


斑｢リンの言うとおり、木ノ葉はイタチが守った故郷だぞ？｣

佐｢そんなことはわかってる。だが同時に、兄さんを陥れた里だ。兄さんは自分が選んだ道だと言って俺のやることを認めないだろうが、俺にはあの里が兄さんにそうさせたとしか思えない。だから潰す｣


サスケの目は相変わらず真剣だ。

マダラの顔つきもいつになく真面目で、リンも動揺しながらも黙って見守る。


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