【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第26章 Dawn21.師匠と弟子
「やっぱりそうか」
暗い木陰から出てきたのは、サスケ。
鈴「サ、サスケ君…」
リンは目を見開いているが、マダラは顔を向けずに表情すら変えない。
斑「"やはり"とはどういう意味だ?」
佐「俺はハナからアンタの話を信用しちゃいなかったってだけの話だ」
サスケはマダラとリンに近付きながら言った。
佐「兄さんの真実の話は鬼鮫とかいう奴がしゃべってくれた。そのおかげでアンタの話を全部信じられた。あいつに、兄さんが毎日どれだけ俺を思ってくれていたのか…話をされた、長々とな」
サスケがマダラの眼前まで来た。
佐「だが、九尾襲来の話に関してはそれを裏付ける話もなかった。だから俺はその話だけは疑ってた」
マダラは鋭い眼光を向け、じっと黙ったまま。
佐「別にその話が嘘だったからといって俺は怒ってるわけじゃない」
サスケはゆっくり顔を上げた。
佐「むしろ、アンタが木ノ葉に九尾を口寄せしたことに共感を持ってる」
その言葉に、マダラは一瞬顔をしかめる。
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