第26章 Dawn２１.師匠と弟子

パァアアアンッ！！



乾いた音が響くと同時に、マダラの左頬に痺れるような激痛が走る。

同時にリンの手の平も痛んだ。

気付いたら、リンは頭に血がのぼって思いっ切りマダラを平手打ちしていた。

先に手が出ていたことに自分でも驚いたが、それよりも今の話が信じられなかった。


鈴｢何で嘘ついたの！？サスケ君には一番言っちゃいけないことでしょ！！？｣


リンの怒号が響く。

マダラは殴られて顔をそらしたまま微動だにしない。




―――…


鈴｢マダラさんは私のヒーローです！｣

斑｢俺は……英雄ではない。本当はお前にこんなこと、言える義理もない…｣


―――…




半蔵への復讐後、マダラに復讐の本当の恐怖を教えてもらった。

その後、彼が伏せ見がちに言った言葉――…


その意味がようやくわかった。

なぜなら、自分も恨みを持ち、火の意志を持つ奴ら全てに制裁を加えようとした復讐者だったのだから――…


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