【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第26章 Dawn21.師匠と弟子
――…いつか俺も、兄さんみたいに強くなろう。
――…兄さんと同じ場所で、同じ歩幅で、歩けるように…
鼬「月か…?」
いつの間にか立ち止まり、イタチはサスケと同じように夜空を見上げていた。
鼬「満月だな」
佐「あぁ…」
兄弟は同じ場所で真ん丸の満月に照らされ、しばらくそれに見入っていた。
綺麗な月夜を兄弟だけで過ごすのはいつ振りだろうか。
嬉しさと懐かしさが込み上げ、ずっとこのままでいたいと思ってしまう。
鼬「あの月…」
しばらく見ていると、イタチが不意に口を開いた。
鼬「団子みたいだ」
佐「…え゙?」
鼬「満月が団子に見えて仕方がない。サスケ、俺は団子が食べたい」
佐「あ、あぁ…たくさん作る」
サスケは苦笑しつつも、穏やかに笑って頷いた。
鼬「そんなに作ってくれるのか!だったら100本はいけるな」
佐「手が疲れる」
鼬「修業の一環だと思えばいい」
佐「何の修業だ」
鼬「じゃあ80本はどうだ?」
佐「兄さん、どんだけ食べるつもりだ」
鼬「サスケが作ってくれるならいくらでも食べれる」
帰り道、そんな話をしながら兄弟は楽しそうに笑い合った………
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