第26章 Dawn２１.師匠と弟子

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畜｢ここは…？｣


水中に引きずられ、畜生道が行き着いた先は異様な光景のする場所だった。

壁は濃いピンクで、下は茶黄色い液体が張っている。

その中から、巨大な虫のようなたくさんの塊が頭を覗かせている。

その一つに畜生道も乗っていた。


畜｢………｣


畜生道はキョロキョロと辺りを見回す。


畜｢……結界か｣


すると、急に畜生道が乗っている虫の塊がガタッと崩れ、沈み始めた。

畜生道はとっさに飛び上がり、下を見つめる。


畜(胃液…？)



畜｢！｣


畜生道がハッとした刹那、向こう側から自来也が飛んできた。


自｢螺旋丸！！｣

畜｢ぅ！ぐはッ！！！｣


自来也の螺旋丸が畜生道の腹にクリーンヒットし、少し血を吐いた畜生道。

その衝撃で、畜生道は空中から胃酸の中にバシャンと落ちた。

見るからに強酸でありそうな胃液の海。

落ちたら一たまりもない。


自来也は胃液が浸っていない場所に着地する。



バシャッ



自｢！｣


しかし、水のはねる音が聞こえ、自来也が振り返る。

沈んだはずの畜生道は最後の力を振り絞り、黒い武器をヒュンッと伸ばした。

自来也はとっさに身を守ろうとして右腕でガードする。

しかし、その右腕を貫通し、肩をも貫いた。


自｢ゴフッ！！

ﾌｶｻｸ｢自来也ちゃん！｣


そして、畜生道は目を見開いたままガクリとうなだれ、動かなくなった………


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