【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第26章 Dawn21.師匠と弟子
すぐさま耳を離し、音の鳴る方へ目を向けると、畜生道は2人を引き連れ、再び走り出す。
角を曲がった所には自来也が待ち構えていた。
畜「くっ!」
畜生道の視界が再びグラリと揺れた。
左右の肩に乗っている2匹の蝦蟇は、下アゴを膨らませながら先程聞いた音色を奏でている。
餓「!」
すると、餓鬼道の後ろで、壁に張り付いていた自来也の影分身が頬を膨らませた。
自「火遁:大炎弾!!」
影分身の口から噴射された炎の塊が3人に襲い掛かる。
餓鬼道はとっさに後ろに振り返ると、術を吸引しにかかった。
しかし、前を突っ走る2人にも自来也本人は火遁を浴びせる。
畜(こっちもか!)
素早く2人は飛び上がり、人間道が天井に足をつけた。
そして、畜生道がそのまま身を翻し、人間道の背中に手をついた。
ズズズ―――――…
人「!」
畜(これは黄泉沼!)
畜生道が人間道の背中に手をついたと同時に、人間道の身体が壁に入り込んでいく。
畜「……っ…」
その間にも、フカサクとシマのメロディーは止まず、畜生道の頭をぐらつかせる。
_