第26章 Dawn２１.師匠と弟子

ﾌｶｻｸ｢気が付いたか？｣

自｢…何がです？｣


不意に耳元でフカサクの声が聞こえた。


ﾌｶｻｸ｢３人がそれぞれの眼にする映像を"共有して"見ておるとしたら…｣


自｢！｣


自来也はその瞬間ハッとした。

目の前の輪廻眼の３人の袖から、ペインの持つ武器と同じ黒い棒状の刀が伸びてきた。


ﾌｶｻｸ｢自来也ちゃん、いったん退け｣

自｢………はい｣


自来也は少しためらったが、煙玉を使い、その場から離脱した。


畜｢パイプの中を通って逃げたか｣


そう呟くと、六道３人は畜生道を先頭に走り出した。

太いパイプがいくつも通う部屋を順番に探していく。

すると、しばらくして、その途中で一本の太いパイプが振動し、奇妙な音がリズミカルに聞こえてきた。

３人はいったん立ち止まり、畜生道が振動しているパイプに耳を当てた。


畜｢これは…蛙の鳴き声…｣


そう呟いた瞬間、脳内が掻き乱されるような錯覚に陥った。


畜(これは……幻術か！？)


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