【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第26章 Dawn21.師匠と弟子
人間道は吸い寄せられるように壁に深く引っ張られている。
畜生道は人間道の背中を押し、自来也との距離をつめながら印を組んだ。
ドッ!!
自「口寄せはさせん!」
自来也が畜生道の首を思い切り掴んで投げ飛ばすと、畜生道の身体が壁にたたき付けられ、床に転がった。
それと同時に、気付いた時には、畜生道、人間道、餓鬼道全員が立方体の水の中に閉じ込められていた。
その四方には、大きな蝦蟇の像4体。
畜「やられたか…」
幻術に完全にはまったと気付き、思わず声が漏れる。
畜「自来也先生…アンタにこんな幻術があったとはな」
しかし、特に慌てた様子はなかった。
自「やはりお前は長門なんだろう?どんな奴が相手でも油断はするなと教えたはずだがの…長門」
自来也のその声はどこか物悲しげに響くと、うつむきながらポツリと呟く。
自「さよならだ…」
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