【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第26章 Dawn21.師匠と弟子
自来也、フカサク、シマはブクリと頬を膨らませ、身体を少しのけ反らせた。
自「仙法:五右衛門!!」
のけ反らせた身体を一気に前のめりにすると同時に、3人はそれぞれ火遁、油、風遁を口から吹き出した。
油と風遁で威力を増した高熱の炎は、多量の油に乗って津波のように押し寄せる。
餓鬼道は両腕を構え、一人前に出ると、ジュウウと油を全て消していった。
自「油が消えた…?」
シマ「もろに食ろーたハズじゃ」
壁に登り、術の届かない場所でそれを見ていた自来也は、その光景に唖然とした。
下では、畜生道、人間道、餓鬼道の3人がまだ生きていて、輪廻眼を自来也たちに向けている。
自「接近戦で確かめてみますかの」
自来也は両手を地につけ、四足歩行のようになると、ドッと力いっぱい壁を蹴った。
自「超大玉螺旋丸!!」
自来也の手の平に作られた特大サイズの水色の螺旋丸は餓鬼道を捉え、自来也はそのまま彼にぶつけた。
自「!」
しかし、餓鬼道はその大きな螺旋丸を吸い込み、きれいさっぱり消し去る。
自(こいつ…!術を全て吸引しやがるのか!?だからさっきも!)
自来也はまた唇を噛んだ。
そうして、輪廻眼の3人に攻撃を仕掛けてみる。
しかし、3人は全てを的確にかわし、全く無駄の無い動きで身を守る。
自(掛け声もアイコンタクトも無し…か…)
_