第26章 Dawn２１.師匠と弟子

ヒヅメの音が焦燥感を掻き立てるが、冷静に考える自来也。


自(それに、ペインはなぜ任せ切りで表に出てこない！？自分が戦うまでもないという事か？)


自来也は歯ぎしりを立てた。



ドッ！



その瞬間、巨大牛がガマケンと自来也に突撃してきた。


自｢ガマケンさんは戻れ！あとはワシがやる！！｣

ｶﾞﾏｹﾝ｢済まぬ…！｣


ガマケンは悔しまぎれにそこから姿を消した。

しかし、前を向くと自来也の目には、紫の目をした巨大牛の顔がいっぱいに広がっていた。



ドゴォオオオッ！！！



破壊音と共に、巨大牛の顔と自来也がパイプの壁に飲み込まれた。

畜生道はカメレオンの中からそれを黙って見つめる。



ドカァアアァアッ！！！



その刹那、巨大牛がそこから弾かれるように吹き飛ばされ、ボフンと煙りとなって消えた。

畜生道は跳ね飛ばされた口寄せ獣を見ると、奥深くまで開いた穴をじっと見据える。

すると、そこから騒がしい会話の声が聞こえてきた。

そこには自来也の声でもない者の声も混ざり、３人いるのがわかった。

瞬間、畜生道の身体にビリリと強いチャクラを感じ取り、一瞬顔を歪める。


畜(…大蛇丸にしろ、自来也にしろ、"三忍"は独特の力を使うな)


"さすが我が師"と感心しているのも束の間、肩に２匹の蛙を乗せた自来也が豪快に出戻った。


畜(あれだけ苦労して口寄せしたのがあの蝦蟇２匹。…いや、自来也先生自身にも変化が見られる)


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