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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第26章 Dawn21.師匠と弟子





自「こやつら、殴るたびに増えとるの…。最早何ものかすらわからん」


高い塔の外側のパイプに捕まり、体勢を整える自来也とガマケン。


自「自ら増幅口寄せの術に縛られたワン公か!?」


そう嘆いた自来也とガマケンの眼前には、頭部がいくつにも枝分かれした狼。

それはグルル…と喉を鳴らすと、再び自来也達に飛び掛かった。

と同時に、頭しか分かれていなかったはずの狼は身体もその数だけ分かれる。

何匹にも分離したそれは素早さを増し、ガマケンを圧倒するが、ガマケンも負けじと蹴散らす。

ガウウとガマケンの頭を狙い、狼が襲いかかる。

ガマケンは吹き飛ばされ、宙に浮いた。

同時に、新たに口寄せされた大きな鳥が鋭いくちばしをガマケンに突き刺す。

とっさに盾で防いだものの、あまりの威力に何かに掴まるもできず、地面にたたき付けられた。


ガマケン「うっ……」


ガマケンが仰向けでうめき声を上げると、彼の肩から現れた自来也がその腹の上に乗った。


自(なぜ輪廻眼を持っているにもかかわらず、口寄せしか使ってこない!?)


自来也の頭の中に、疑問が絶えず駆け巡る。

その前には、既に新たに口寄せされていた巨大牛が今にも駆け出そうと、前足を動かしていた。


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