第26章 Dawn２１.師匠と弟子

そうこうしていると、舌に乗った畜生道をそのままに、カメレオンがパクンと口を閉じ、スゥーと透明になった。


自｢消えおったか…！厄介だの。どこで見つけて来たんだ、あんなのを…｣


自来也は両手を合わせたまま顔をしかめる。


自｢消えたとあっては結界戦術でやるしかないの｣


自来也は少しジャンプし、両足の下駄の底を打ち鳴らした。

すると、透明の膜状のものが自来也を中心に広範囲に広がった。


畜(確かあれは、足を踏み入れたら感知するタイプの結界忍術…)


畜生道は冷静に読み取ると、印を組んだ。


自｢！｣


自来也が何かの気配に気付き、顔を上げた。

そこには、既に壁に口寄せの術式が描かれており、そこから３つの頭を持った巨大で凶暴な狼が飛び出した。


自｢結界を見て、攻撃力が強いのに変えてきたか！｣


向かってくる凶悪な狼に、自来也を乗せたガマケンは武器を使って応戦する。

しかし、ひるむことなく襲い掛かる巨大狼。

ガマケンはそんな口寄せ獣を相手に逃げるながら武器を振るう。

そんな塔内部の激しい戦闘で、塔の外の壁は爆発が起きたかのように崩れた。


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