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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第26章 Dawn21.師匠と弟子





自来也の問いかけを切り捨て、冷たく言い放つと、周囲にあったたくさんの紙が一斉に小南の背中に集まった。



バサッ……!



小南の背中には、数え切れない程の紙で作られた白い2つの翼。

その姿は美しく、優雅で、はためかせる度にキラキラと真っ白な紙が舞う。


小「神からの命令よ。あなたを殺す」


小南の瞳に迷いはなく、バッと翼を広げた。

すると、その翼から刃となった紙がいくつも自来也めがけ、素早く飛んでいく。

自来也はそれをゴロゴロと転がってかわすと、ブクッと油を口に含んだ。


自「蝦蟇油弾!!」


自来也の口から放たれた黄色い油は、小南の全身にベチャリとかかり、ドロドロとして動きにくくなる。


自「油でくっついてバラけまい」


自来也は白い髪の毛を伸ばし、小南にグルリと巻き付けた。


自「折り紙が好きなお前は、あの子達の中でもとりわけ優しい子だったのォ…」

小「………」


しかし、小南は何も言わない。

いや、言えないのだ。

かつて、3年もの間自分達を育て、忍術の修業までつけてくれた自来也。

そんな恩師と久方ぶりに再会できたと言うのに、まさかこんな形になってしまうなんて――…


迷いを捨てたはずの小南の黄色の瞳に、自来也との思い出が次々と蘇る。

小南はそのまま目を閉じた。


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