【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第26章 Dawn21.師匠と弟子
眼前の小南は、赤雲の描かれた漆黒のコートを身に纏っている。
この外套は彼女が"暁"である事を端的に示している。
本当に、己の弟子が"暁"だったのだ――…
小南は無表情のまま、実に冷めた目をしている。
自「死んだとばかり思っていたが…まさかペラッペラの紙になっちまってるとはの…」
そう言って、自来也は顎に手を当てた。
下半身の紙が剥離した小南の周りでは、フワリフワリと数枚の白い紙が浮かぶ。
「ああ……あなたは…」
むせていた下忍はやっと顔を上げる。
「使いの天使様…」
下忍は目を見開いて見つめる。
それを見た自来也は何かわかったように顎から手を離した。
自「今度は天使か…。ということは小南、お前が"神"とやらの伝令役かの」
すると、下忍が逃げるように自来也から離れていく。
「こ…この男は侵入者です!今すぐこいつを!」
小「少し離れてなさい」
「は、はい!」
下忍は小南に言われた通り、パイプを伝って上へと上っていった。
自「"神"とは何者だ?」
小「先生には関係のないことよ」
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