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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第26章 Dawn21.師匠と弟子





――――――――――…



その頃、自来也はスタスタと足早に塔内を探索していた。

明かりの照らされた方へ歩いていく――…





自「なッ!」


すると、一瞬にして目の前から何千枚もの紙が襲い掛かってきた。

ペタペタと身体中に張り付いていく紙は、気付いた頃には既に全身を包み込んでいた。

同時に、身体が紙で剥離した小南が目の前に現れ、鋭い鎗を紙で象り、切っ先を彼に向けた。

しかし、自来也は彼の背後にできた黒い影から身体が立体化し、起き上がった。


自「火遁:炎弾!!」


口から吐き出された炎は小南目掛けて発射され、ボフッと小さな爆発を起こした。


小「蝦蟇平:影操りの術だったわね…」


煙が晴れた先には、小南がフワフワと浮きながらそう呟いた。

自来也の前では、彼に操られていた下忍が咳込んでいる。


自「"神"という奴をおびき出そうと餌をまいたが、まさか食いついたのがお前だったとはの」


小南は一瞬顔をしかめる。

自来也の身体が完全に下忍の影から離れて立体化し、その場にどっしりと立った。


自「術のキレも良くなったが…いい女にもなったノォ…小南」


自来也はニッと笑うが、内心は笑顔になれない。


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