【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第26章 Dawn21.師匠と弟子
口ではそう言っているものの、驚きとある意味恐いこの術を目の当たりにし、焦っている。
「次はお前だ…」
自来也はそう言って、ニヤけた目付きで右の手の平をズイッと出してみせた――…
「…西の一番高い塔に、神様は居らっしゃる…と言われている」
「アレ?アレレ?随分と簡単に裏切りましたな…君…」
自来也は目を細め、またまたニヤついた顔をしている。
下忍も恥ずかしそうに口を尖らせる。
自「まあいい。"言われてる"ってのはどういうことだ?」
気を取り直し、自来也は真顔でそう聞くと、下忍も神妙な面持ちで渋々話し出す。
「…実は……神様のことを詳しく知る者はどこにもいないんだ」
自(どこにもいない…?)
自「どういうことだ?」
自来也は怪訝そうに眉を寄せた。
「風魔一族の血を引くと言われているが、誰も彼の顔をよく知らないし、実際には存在しないんじゃないかと噂する者さえいる」
自「少しばかり…この街を歩いたが、誰もが奴を"神"と口にし、崇めていたぞ。嘘をつくんじゃないのォ!」
「そうじゃない!神は神。居る居ないの問題じゃない。俺達をいつも見守って下さっている」
しかし、下忍は自来也のその鋭い眼差しに訴える。
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