【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第26章 Dawn21.師匠と弟子
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「くそっ…!」
「どこだ、ここは!?」
自「蛙の腹の中だ」
自来也の騙し討ちに、まんまと引っ掛かった雨隠れの下忍2人。
2人は足も腕もピンク色をした蛙の腹の中の壁に捕まり、身動きが取れないでいた。
彼らの目の前には、自来也がニンマリと笑いながら立っている。
「お前…何者だ!?」
自「質問するのはワシの方だ。違うか?」
自来也は下忍2人の目の前に、白い鳥の羽を1本見せつけるようにさらした。
「そ…その羽で何をする気だ?」
自「くすぐる!笑い死にしたくなけりゃ、ワシの質問に全て答えてもらう。お前達の里長―…"神"についてな」
真面目な顔でそう言うと、片方の下忍の脇の下に鳥の羽を忍ばせ、コショコショとくすぐり始めた。
彼も最初は"うぐ……ぶ…"などと言いながらも頑張って堪えていた。
しかし、身体が振るえ始め、とうとう涙目になって笑い出した。
「ぎゃははははははっっ!!!」
自「さあ吐け!"神"について知ってることを全て吐くんだ!」
しかし、その下忍は腹筋が痛くなる程大声で笑っているが、なかなか口を割ろうとしない。
下忍と言えど、忍の根性は誰も変わらないと言うべきであろうか、と自来也は思い、くすぐりを止めた。
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