【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第24章 Dawn20.動物と絆-真実-
鼬「サスケ!」
佐「?」
不意にイタチが呼び止め、サスケが振り返る。
鼬「もし、お前に何かあったりお前が困ることがあれば、俺はいつでもお前の所に飛んで行く」
その言葉に、サスケは明るく笑って首を大きく縦に振ると、再び兄の元へ歩み寄る。
佐「兄さん、本当に感謝してる」
鼬「当然だ」
イタチは弟に柔らかく笑いかける。
まだ自分より背の低いサスケは上を見上げ、ニコニコと幼い頃と変わらぬ笑みをくれる。
佐「そういえば、"お前に全てを懸ける"って本当は聞こえてた」
鼬「?」
佐「木陰に運んでくれたあの時…」
―――…
鼬「サスケ…俺はお前に全てを懸ける………。こんなことしかできない兄で……すまない…」
――…
デイダラとの戦闘後、大木の木陰でサスケに言った時のことだと、イタチはすぐに察した。
起きていたとは思わず、さすがに面食らう。
佐「最初、俺にはその意味がわからなかった。だが今ならわかる。ありがとう」
サスケが笑うと、イタチも微笑んで頷いた。
佐「それと、何で俺があそこで戦っているとわかった?」
サスケは真剣な視線を注ぐが、イタチはフッと笑った。
鼬「なんとなくだ」
佐「……は?」
鼬「本当になんとなくなんだ。自分でもわからない」
サスケはキョトンとする。
しかし、負けじとイタチにグイッと顔を近づけた。
佐「兄さん、隠してるなら詳しく教えt」((トンッ
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