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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第24章 Dawn20.動物と絆-真実-





――…俺は今、幸せだ。


お前がいて、俺がいる。

お前も幸せか?サスケーー…


俺はいつだって、お前の幸せを願ってるよ。


見返りなんていらない。


俺がお前にしたことで、お前が笑顔に…幸せになることーー…


それがお前からのお返しだからーー…



サスケ…

俺が5歳の時、お前が生まれた。

戦争のトラウマや里に不信感を抱いたが故のうちは差別もあり、人との深い関わりを避け、臆病でうつむいてばかりいた。


だが、そんな俺にお前は手を差し延べてくれた。


部屋の隅で泣いてた俺に、壁を伝い歩きしながら小さな手を俺の手に重ねて笑ってくれたんだ。

まだお前が一歳になるかぐらいの頃だからな。

お前は覚えていないだろう。

だが、俺は鮮明に覚えてる。


その時思った。

"弟だけには平和な世界を見て欲しい"と――…

俺の歩むべき道を、お前が示してくれたんだよ、サスケ。


平穏に暮らせる日々を取り戻したい。

今までできなかった兄らしいことをたくさん…たくさんしてやりたい。

そして、世界を平和にしたい。


俺たちが普通の兄弟に戻れるのは、それからかもしれない。


平和の道を歩むために、少し待たせることになるが…

こう言えば待ってくれるか…?


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