第7章 気まずい
私とクレハは、それぞれ部屋に戻る。
あの日からキヨ君と会うのが気まずい。
人との関わりがなかったからどうしていいか分からない。
クレハは、別だけど。
はぁとベッドに倒れ込む。
コンコン
誰かがノックをする。
『クレハ?』
私が部屋を開けるとそこに居たのはキヨ君だった。
『あっ!』
私はどうしていいか分からずドアを閉めようとしたがキヨ君が阻止する。
キ「待って、あのさこの間はごめん!」
『えっ?』
手を止めキヨ君を見ると、少し寂しそうな顔をしていた。
キ「この間成り行きで頬っぺにちゅうしちゃって、俺も何してんだろうって思ったけど、気づいたらしちゃってたって言うか何と言うか、とにかくごめん!俺桜ちゃんと気まづくなるの嫌なんだよね、だから謝りたくて。」
一生懸命謝るキヨ君を見てたら何か変な緊張が解けた気がして
『っふっアハハ、分かったからそんな必死に謝らないでよ!私も避けてごめんねキヨ君。』
キ「んなっ!笑うな!人が一生懸命謝ってるのに!」
『ふふっ、ごめんごめん。もう大丈夫だから。』
キ「本当に?なら良かった。後今更だけど、俺の事キヨで良いよ。何か君付け聞きなれないから。」
『えっだってキヨ君年上でしょ?』
キ「はぁ?俺ヨシヤと同い年だけど?」
『じゃあ私とも同い年って事か!』
キ「てか、桜ちゃん俺の事年上だと思ってたの?!」
『何となく、レトルトさんと同い年なのかと思ってた。』
キ「レトさんは、年上だけど俺も桜ちゃんも同い年だよ。」
『そっか、じゃあキヨも私の事呼び捨てでもいいよ?』
キ「…桜。」