第21章 サプライズ
キヨと桜は、浜辺を散歩していた。
キ「ヨシヤの突然行動には、本当に困ったもんだよな。」
『そうだね。でも、皆と旅行に来れて良かったなって私は思うよ?』
キ「…桜。」
『ん?』
後ろから抱きつかれる。
『なっ!』
キ「俺も、桜と旅行出来て嬉しいよ。」
『うん…。』
キ「今度は2人で来よ?」
『…かっかんがえとく!』
キ「そこはOKしろよ!」
『アハハ!』
くすくすと笑っていると、首に何かが掛る。
キ「桜、誕生日おめでとう。」
『えっ!?』
首元を触るとネックレスが掛けられていた。
スマホで見ると花をモチーフにしたネックレスだった。
『どうしたのこれ?』
キ「俺が作った!」
『えぇ!?いつ!?』
キ「レイさんに頼んで、桜に内緒で作った!」
『…あっあの時!』
以前お店に行った時に連絡先を交換していたようで、そこから日を合わせて、桜の為にキヨがデザインをし作り上げた。
『…。嬉しい…大切に使うね…。』
キ「桜、いつもありがとうな。」
『えっ?私何もしてないよ?』
キ「そんな事ないよ。いつも周りを気にかけてて、細かい所まで気付いてさり気なくフォローして。本当に人間嫌いなのかって位気配りしててさ。」
『…。』
キ「あんま無理すんなよ…?」
『…うん…。』
キ「何かあったら俺らに頼れよ?」
『うん、成るべくそうする…。』
キ「んじゃ、そろそろ戻るか。」
そう言い桜の手を引き、2人は旅館に戻る。