第18章 オムライス
食事を楽しみ、桜が食器を片付けようとすると
キ「俺がやるから桜座ってて。」
『ありがとう。』
キ「飲み物何がいい?」
『あっお水がいいかな。』
キ「おっけぇ、ちょっと待ってて。」
食器を片付け、キッチンで洗い物を済ませ、冷蔵庫から飲み物を取り出し手渡す。
キ「本当美味しかった、ありがとう!」
『どういたしまして、またいつでも作ってあげるよ。』
キ「…さっきも聞いたけど、今日雰囲気違うよね?」
『なっ!そんな事ないよっ!』
キ「嘘!ぜったい違う!」
『っ!人の家2回目だから、ちゃんとしなきゃいけないのかなって悩んで、ちょっと可愛くした方が良いのかなってっ!』
ごにょごにょ顔を逸らし恥ずかしそうに言う桜。
キ「へぇ、俺の為にそんなに頑張って可愛くしてくれたの。」
ニヤニヤが止まらないキヨに
『なっ違う!キヨの為じゃなくて、マナーとしてっ!ひゃっ!』
腕を引っ張られ抱き寄せられる。
キ「ありがとう、めっちゃ嬉しい…。」
『…。』
キ「もっと良く見せて?」
桜から、離れ顔に触れ見つめる。
『っ!そんなに見ないでっ!』
キ「何で?さっき桜も、俺に同じ事したよ?」
『さっきの根に持ってるなっ!』
キ「何の事やら。桜。」
『何っ!』
キ「好きだよ。」
『えっ。』
思っても無い言葉に逸らしていた顔をキヨに向ける。