第17章 お仕事
『私の勝ち。』
キ「っ!覚えてろよっ!」
『えへへ、じゃあ用意してもらってくるね。』
先に桜が出ていく。
「あらら、負けちゃったのね。30秒も持たなかったのね。」
キ「そんな短かったのかよ?!メッチャ長く感じた。」
その場にへたり込むキヨ。
「それにしても珍しい事もあるのね。あの子があんなにガンガン攻めるなんて。余っ程貴方の事が大切なのね。」
キ「1度決めたら曲げない頑固野郎だからなぁ。」
「そうね、いい事でもあるけど、それが弱点にもなっちゃうわね。」
キ「…。」
「あの子の事よろしくね。何でも1人で抱え込むから。」
キ「知ってる。あー取り敢えず諸々有難く頂戴しとくわ。何か俺からもプレゼントしたかったんだけどなぁ~。」
「あら!それじゃあ…」
暫くしてキヨもバックヤードから出てくる。
『遅かったね、何してたの?』
キ「レイさんと話してた。あの人面白いな!」
『そうなんだ、この後どうする?』
キ「折角だし色々見て回ってから買い物しようぜ?」
『そうだね、レイさんまたね。』
「今日はありがとね!また遊びに来てね!」
ブンブンと手を振るレイに手を振り、別れる。
色々見て回り買い物も済ませ、キヨの家に向かう。