第6章 胡蝶姉妹
カ「あら?二人はお友達なのかしら?」
実「、、、同期なんだ」
カ「まぁ、そうなのね。ちょうど処置も終わったし、二人で話しでもする?」
楓は気づいた。実弥の様子がいつもと違うことに。そしてそれがなんでなのかも。
楓「何?心配してくれたの?カナエさんに処置してもらったから、大丈夫だよ。実弥くんこそ、ちゃんと処置してもらった?怪我してもあまり蝶屋敷に来ないって聞いたよ。」
実「うるせぇ、俺はいいんだよ。」
楓「理由になってないし。」
カ「あらあら、二人とも仲良しね。」
二人のやり取りを聞いて、カナエが笑っている。
楓「カナエさん、聞いてくださいよ〜。実弥くんったらひどいんですよ。」
実「お前っ、余計なこと言うなよっ。」
二人でやいのやいの言ってるのを見て、カナエは微笑んだ。
カ「二人が仲良しなのはわかったから、お話しは他所でしてちょうだい。ここは診察室よ?」
二人共、ぴたっと話しをやめて、すごすごと診察室を出て行った。