第4章 初 体 験(♡♡)
貴方にとっての太陽に、
わたしがなれていますように。
大会前日の夜、念入りにストレッチをするところに、アリサがひょっこりやってきた。
「ねぇねぇ、レーヴォチカ」
「なに、アリサ?」
「明日は悠里ちゃんも来るかな?」
「来るって言ってた!」
やったぁと喜ぶ姿は、俺よりも嬉しそう。悠里が上級生として部活にいた頃から、アリサは悠里のこと大好きだったから、まぁ無理もないか。
ことあるごとに悠里がうちの子になればいいのにって言ってたし。
「そうだ、アリサ〜」
「なぁに?」
「まだうちの子にはなってないけど、
今さ、俺、悠里と付き合ってるんだよね」
えええええぇっと口を抑え、ほんとにほんとなのと詰め寄るアリサ。ほんとだよと伝えれば、それはそれは嬉しそうに笑う。
「だからいつか3人でご飯行こうよ」
「悠里ちゃんに会えるなら何でもしちゃうっ!」
満開の花みたいな満面の笑みを浮かべるアリサ、悠里にもこの顔見せてあげたいな。だって悠里もアリサのこと好きだし、いつか結婚して、ほんとに家族になれたら。
そしたら、すごい幸せだろうな。
その為にも、まずは明日。勝ち抜いて、最後の4校に残って、そっからまた、全員コテンパンにしてやるんだ。悠里にいいとこ見せたい、カッコいい所を見て欲しい。たったそれだけの、小さな野望に、俺は全力をかけてやる。
第4章 終