第4章 初 体 験(♡♡)
リエーフの荒い息と、わたしの甘い声が呼吸と共にこぼれる。そうしてる間も、リエーフはぐ、ぐっと腰を奥に押し付けてきて、全部を出し切るみたいにしていた。
そうして、ほぼ放心状態のわたしの中から、リエーフの存在が無くなって、のっしと乗ってくる、すきなひとの重さ。
『ぐ、ぇ……おも、たい…』
「あ───っ、やばい、まじでよかった…」
『あ、足は?痛くない?』
「悠里は自分の心配もしなよ、
だって、ハジメテ、俺にくれたんでしょ」
そう言えばそうだった。
あれ、でもその言い方、まるで、
『リエーフは、初めてじゃない、?』
恐る恐る聞くと、リエーフは、ふっとやわく笑う。
「俺もハジメテです、
けどカッコ悪いとこ見せたくなくて」
慣れてるように見えましたか、とキスをするから、手慣れすぎて悔しかったですと答える。脱がされたパジャマたちを再び着ると、余韻に浸るリエーフが口を開く。
「悠里、めっちゃ可愛かったなぁ…
あ、でも、イッたかどうか分かんなかったや」
スキンを外し、ゴミ箱に放ったリエーフはご機嫌で。足に負担をかけないように、と服を着るその背中に、抱き着く。
『リエーフは、気持ちよかった?』
「俺はもちろん、2回も出しましたし」
『じゃあ、良かった、
足治ったら、またシようね』
なんて、次の約束をすれば、次は絶対もっと気持ちよくしますと宣言するリエーフのリエーフが元気になりそうだったので、水を飲むからと物理的に距離をとる。
昂っていた体も少し落ち着いて、客間に戻れば、当たり前のように隣を空けて待つリエーフ。いそいそと布団に潜り込めば、ぎゅーっと抱きしめてくれる。
『わたしね、初めてがリエーフで良かった』
「俺も、悠里で良かったっす」
あったかいね、そうだね。
そうして、互いのぬくもりを感じながら、目を閉じれば、どちらからともなく眠りに落ちていって。ずっと、このままでいたいなと思いながら、意識はいつの間にかなくなっていた。