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【SPY×FAMILY】dear twilight ※全年齢

第5章 なんのために





フォージャー家。



暗い表情で、三人はソファーに座り込んでいた。
ロイドは感情を持ち込んでしまったことを悔いながらも、
しかしあんな学校願い下げだという思いもあり、
過ぎたこと、どうしようもない現状だと納得しようとしていた。

ユノはアーニャとロイドの沈んだ顔を見て、
お茶を煎れますと席を立った。


「あーにゃ、てすとがんばれなくてごめんなさい…」

「いいんだ、アーニャ。あんなとこ、行きたくないだろ」

「あーにゃ、がっこういかないと…」



任務が失敗してしまったら。
自分も、ユノも。
ロイドといっしょに居られなくなってしまう。
ずっと一緒がいいと。
そう思っていたのに。

アーニャは泣きそうになりながら、
ロイドの足にしがみついていた。




「―――――……」



カチャ、


お茶を煎れたユノは、テーブルに置きながら言った。

「大丈夫ですよ。第3寮長なら…きっと」

「…………知って、いるのか?」

「お変わりなければ、……非がどちらにあるのか。それを見過ごすことは、しないでしょう」



ユノは微笑み、アーニャにカップを手渡した。

「うん。めがねのおっさんも、はんぶんめがねのおっさんも、いいひとだった」

「そうだよ、ちゃんと、わかってくれる」



ロイドはひとまず面接は終えたことだしと、
落ち込むことを止めた。


三人は乾杯し、その場を和やかに過ごした。



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