【SPY×FAMILY】dear twilight ※全年齢
第4章 家族の休日
「休日はいつもどんなことを?」
「ちちに るすばんを めいじられるので ひとりさみしく てれびをみてます」
「お母さまの教育方針は?」
「そ、そうですね………アーニャさんは小さいので、ごはんをたくさん食べさせて大きくします」
面接に向け、特訓中のフォージャー一家(かりそめ)。
ロイドの口からは溜息しか出てこない。
駄目だ。こんなんで面接が通るわけない。
ロイドの顔は終始、”無”であった。
アーニャとユノは、
そんなロイドにお構いなく、
楽しそうにアニメの話で盛り上がっている。
ミッションのために即席で作った家族ではあるものの、
不自然に見えない程度には仲良く出来ている。
そう思うと、
当初不安に思っていたことは、
ある程度クリアしているようにも思う。
仲良くおしゃべりしているふたりの横で、
ロイドは椅子から立ち上がる。
「―――――出かけるか」